
こんにちはshukaです。
京都は、祇園祭の真っ只中です。
街の夜道で、ぼんやりと主張すぎない
提灯らしい灯りを眺めながら
散歩していると日本らしき風情を感じられて
心に安心さえ感じます。



日本に提灯があってよかった〜
今回は、そんな古都(京都)の
夜を嗜む醍醐味と言ってもよい
立役者 「提灯」
についての歴史や魅力について
解説していきます。
記事の内容は
- 提灯について知りたい
- 伝統工芸についてこれから知っていきたい
- 提灯に込められている意味を知りたい
こんなあなたにおすすめの記事となります。
夏の風物詩とも言える
提灯について掘り下げて知ることで
ひと味違う夏を楽しもう!


提灯って読めますか?



ていとう?んんん?
最初は、全く読めなかったです(笑)
A.提灯…ちょうちんです。
提灯の名前の由来
- 家の軒下に提(さ)げたり
- 手に提(さ)げて持ち歩いたりする
灯りという意味で、「提灯」という字が使われるようになったそうです。
ちなみに別の言い方もあって
「提燈」「挑灯」「挑燈」などもあってこちらは無理に覚えなくてもいいと思います。



分解しつつ、音読みと訓読みを分かっていれば
読めたのか!
日本語って難しい、、、
提灯の歴史
室町時代に中国から伝来
提灯の歴史は、他の文化と同様に元々は中国から渡ってきたものとされています。
日本へ伝来してきたのは
室町時代初期(西暦1532年〜1555年)の頃
伝わった当初は、現在のような折り畳み式ではなくて
竹の箱に和紙を貼り付けただけの簡素なものだったみたい。
室町末期〜安土桃山で進化
室町時代の終わり頃
折り畳み式の提灯へと進化しつつ
安土桃山に入ると、各地の祭りや戦場といった多くの場で使用されるようになり、
大量生産とともに軽るくなった携帯型提灯が誕生。
江戸時代で大衆のものへ
江戸時代中頃にようやく、上流階級しか使えなかった提灯が
ロウソクの大量生産とともに、価格が下がり庶民も使えるようになったそうです。



なるほど〜
ロウソクの生産が追いついてなかったのか、、、
現代では、電球ですので問題ないですね!
提灯の数え方って
知ってました?



そういえば提灯を
数えるなんてしたことも
なかったかも!
A.一張り、ニ張り、三張り
竹骨に和紙を貼ったものなので、
「張り」と数えるようです。
ちなみに、軒下でよく見かける形が同じで
左右対称な絵柄の提灯は
「一対(いっつい)」と呼ぶそうです!



そういえば軒下の提げられている提灯は左右対称のものをよく見かける!
一対(いっつい)と数えるのか〜


数え切れない用途
ここに提灯の魅力が隠されていた!
日本の景観としての提灯
その名の通り周囲を照らすことから始まった
昔の提灯は、「提げる」という言葉の由来通り
入り口を照らす看板
お店の軒下に提げて、入り口を照らしたり
神社やお寺などで、歩道を照らす灯りとして
用いられていますね!


夜道を照らす道しるべ
現代では、必要なくなりましたが
電気のない昔は、夜道で持ち運び懐中電灯的な役割を担っていました。


提灯の魅力
より自然なぼんやりとした灯りで
景観を守る
日本の風習としての提灯
お葬式で提灯を灯す理由は?
お葬式で使われる提灯は、「門前提灯」と呼ばれる門の前で掲げる提灯のこと。
お亡くなりになられた方の「御魂」に火を捧げる
という意味が込められていて
白地のものに、「ご神燈」「ご霊燈」「忌中」などの文字で
お葬式を行うことを周囲に知らせる目的で提げるそうです!



しかし、この故人を偲ぶ
慣習も年々減ってきているそうです。
お盆で提灯を灯す理由は?
お盆になるとよく提灯を町中で見かけますよね?
あれは、ご先祖様の霊を供養するために
仏壇や玄関や軒先などに飾るそうですが
提灯飾る理由は
「先祖や故人の霊が迷わずに家まで戻ってこられるように」
という目印的な役割があるそうです。



故人へも配慮する日本人らしい
心意気が伺えますね〜
提灯の魅力
日本人としての心を養える
商いを支えてきた提灯
コンセプトを伝える
あらゆる照明具がある現代において提灯を軒下に提げる
これだけでなんとなくどんなコンセプトのお店か想像がつきますよね!



ここのオーナーさんは、古き良きものを大切にしているのかな



店内は、和テイスト
なんだろうな
提灯の魅力
人やお店のコンセプトを物語る


パトロンを伝える
お祭りや神社やお寺などでよく目にする提灯ってよく企業や人の名前が書かれていますよね?
あれは、いわゆる「パトロン」
その活動を支援者・後援者・協賛者さんを
伝えるように書かれています。
パトロンとは…後援者、支援者、賛助者、推奨者など支援する人のことを指す。



広告慣れしている
現代人の僕達でも提灯だと抵抗なく目を惹きつけ入ってきますよね。
提灯の魅力
主張過ぎず、さりげなくアピールできる


アートとして魅せる
最近は、密かにインテリアとして注目を集めている提灯は、装飾品としての需要も増えてきています。
特に、京都にある京提灯は
既製品ではなくオーダメイドで仕上げているので現代アーティストとコラボレーションするなど、アートとしての工芸品を提案している。
KLDのコンセプトである
伝統工芸品で和モダンに暮らす
マッチしているので、今後ここを掘り下げていきたい!



色んなことへ挑戦されている京提灯の魅力については、後日記事にします。


提灯の魅力
汎用性の高さからのコラボレーション
まとめ
今回は、日本の夏の夜の風物詩「提灯」の
歴史や魅力について解説していきました。
日本人として触れてきた
「祭り」「葬儀」「お盆」
などの慣習の中で
提灯には、それぞれに意味があってのことだったのかが分かり面白いなと思いました。
改めて「日常や慣習の中になぜ?」という疑問を持つことは心豊かに生きる上でのヒントになるのでは?と思いました。
そういった日本人らしき慣習だったり心意気についても今後KLDでは、触れていきたいと思いました♪



日本に生まれてよかった〜♪
知れば知るほどに改めて思います。