【組紐の歴史(前編)】歴史を遡りたどりついた、ある日本の伝統的な概念とは?

shuka<br>

こんにちは、shukaです。

今回は、組紐シリーズの第三弾。

組紐の生産地のはじまりを知るべく
その歴史をさかのぼっていくと
ある日本の伝統的な概念が見えてきた!

守・破・離

茶道や武道における修行の考えがベースとなっているこの考えが現代では、スポーツ、美術、ビジネスにおいて注目されている。

そんな日本の心を組紐の歴史とともに学んでいこうという内容になっております。

記事の内容は

  • 組紐の歴史について知りたい
  • 組紐をファッションに取り入れたい
  • 日本文化を学びたい
  • これから何かを習いたい、始めたい

そんなあなたにぜひ活用していただきたい
内容となっております。

今回のハイライト

守・破・離とは?

もともとは、茶道や武道などにおける修行の過程を示す言葉でしたが
現代では、ビジネス、音楽、スポーツなどで様々な何かを身につけることにおいて応用されているみたい!

「守」
師の教えを忠実に守り、再現してみること。

「破」
師から教わった基礎の上に自分なりの改良を加えること。

「離」
師の教えから離れ、独自の方法を編み出すこと。

shuka<br>

書いていると自分も気づかぬうちに
この守破離を意識していたことに気づきました。

それでは、さっそく時系列で見ていきましょう♪

【守】
シンプルな組みをひたすら
繰り返していた縄文時代

縄文時代は、その名前の由来通り
当時は、縄文土器を使っていまして、
その文様をつけるために組紐が使われていて
2本の糸の束を合わせて作った縄が
その始まりだと言われています。

shuka

こんなアイスクリームの器あったらめっちゃオシャレなのに(笑)

そこから、丸紐や平紐を用いた文様をつけた
土器が出土していることからも
すでにこの時代から少しずつバリエーションを増やしていってるのがうかがえる。


現代の組紐の原型は、ここで出来上がっていたようだ。

【破】
技術伝来、大幅にアップデートした奈良・飛鳥時代

大陸や朝鮮半島との交流が始まるとともに高度な組み方の技術とカラー配色が伝わったことで
組紐は大きく発展を遂げ、現代で使われている技法の多くもこの時代がもととなっている。

法隆寺に残されている現存する最古の肖像画の

唐本御影(とうほんみえい)

聖徳太子と子どもが描かれているよくみるこの肖像画!
一度は目にしたことがあるのでは?

この中でも、太子が組紐で刀を腰から下げるための紐(通称「佩緒」)として使われている様子が確認できる。


刀とともに金でできた目付けと呼ばれるチャームを腰からぶら下げるアクセサリーが流行っていたらしい。

佩緒(はきお)とは…
太刀を腰に身につけるための緒。


この頃は、身分階級によって服の色が
決まっていた(冠位十二階)ため
個性を出すためのファッションアイテムとして組紐が活躍していたそうな。

冠位十二階とは…
聖徳太子が定めた、役人の位を12に分け、位に応じて冠(かんむり)の色
を分けるしくみです。
個人の能力に応じて、役人に取り立てようと定められた冠位。

shuka<br>

聖徳太子の時代からすでに組紐はその装飾性からファッションアイテムとされていたのか!

国の伝統工芸指定されている
「伊賀くみひも」
が始まったとされるのがこの頃。

【離】
平安貴族により多彩な表現を追求し日本独自のものへ

これまで培ってきた複数の技法をコラボレーションして、今における日本独自の組紐を作り出したのがこの時代!

この頃になると京の平安貴族の雅な装飾文化の影響を受けて
「十二単衣」を代表とする王朝貴族の装束には欠かせないものとなっていった。

装飾品に扱われている組紐

国の伝統工芸指定されている
「京くみひも」
として発展したのがこの頃。

前編はここまで!
この平安時代で、装飾品としての組紐は大成を迎える。
そして時代は、武家社会へ
後半へ続く、、、

守破離をどう活かすのか
考えてみよう

伝統的な概念の守・破・離を学んだところで
普段の実生活にどう落とし込めばいいか考えていきましょう♪

shuka<br>

まず、何かをこれから学びたい時に活用していくといいんじゃないかな?

【守】活用ポイント
反復練習を徹底してやる

まずは、先生から学んだ基本的なこと
(フォーム)を忠実に守り
同じことを何度もくり返しできるように
反復して身につける。

ここでは、別のやり方や自分なりは
一切取り入れない。

ex.
スポーツ…自分のフォームが身につくまでは、基本の動作をくり返す。

ビジネス…もともとあるベーシックなサービスを提供し続け、お客さんへ満足してもらう。

【破】活用ポイント 
今ままでのやり方に少しだけ変化を加える

別の流派や違う分野をいろいろと学び
今のやり方に少しだけ自分なりの変化を加えていく。

大幅に変えてしまうのではなくて、
他で学び得た良いところを少しずつ
加えていくイメージ。

ex
スポーツ…自分なりのフォームに改良を重ねたり、戦略を取り入れる。

ビジネス…競合や異業種から学び、少しずつ良いところを加えていき、新たな付加価値の提供。

【離】活用ポイント
それまで培ってきたことで
自分にしかできないものを創る

今まで自分や培ってきた能力を今の環境へ
掛け合わせることで自分なりの全く新しいものをつくりだす。

自分の生まれ持つ特性や培ってきた能力を掛け合わせることで、オリジナルを作っていくイメージ。

ex
スポーツ…自分の勝ち方やスタイルの確立
ビジネス…かつてない新しいサービスを生み出し、新たな顧客体験を創造する。

何かを始める前の戦略立てに
守破離を意識してみよう

今回は、組紐の歴史を遡ることで
日本の伝統的な概念
「守・破・離」
について解説していきました。

この概念は、何にでも応用が効くので
これから何か始めたいことや実生活へ照らし
合わせ活かしていただけたらと思います。

このブログでは、伝統工芸品を知るとともに
こういった日本の思想や価値観についても
考えていきたいと思います。

難しくならず、できる限り分かりやすく、伝えることができるように精進していきます。

shuka<br>

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